風が強い日の朝散歩

風が強くて撮影に行けない、というか行ったけど。

朝散歩の話を書きました。
まずはTwitterに上げました。
１４０文字へのチャレンジです。

長めに書けそうな雰囲気があったのでInstagramにロングバーションをポストしました。

最近朗読風に読むのが面白いと思い、ユーチューブへ朗読風版をアップしました。

Twitter版

風が強い。
その中、朝散歩。
外に出て歩きだすと非常に足が軽い。
いつもより遠くまで来てしまった。
さて、帰ろうと振り返る。
足が重たい、３倍くらい足が重たい。
そう、行きは追い風、帰りは向かい風。
当然のことだ。
仕方なく、斜めに進みながら家に帰った。
いつもの５倍は疲れた。

Instagram版

朝、雨戸がガタガタと激しく叩かれる音で目が覚めた。
あぁ、今日は風が強いんだ、撮影はお休みだな。
そう思い、再び眠りについた。

激しい雨戸が叩かれる音で、再び目が覚めた。
しかたない、もう起きますか。
そう思い寝室から廊下へ出た。

眩しいじゃねか。
絶好の撮影日和、しかし風が強い、どうしたものか。

コーヒを入れ、食パンを焼き、ラジオでニュースを聞きながら朝食。

さて、風が強いが、ひとまずは朝散歩かな。

家から外に出た。
歩き始めると足が軽い。

この調子なら結構ラクラクで歩けるな。
そんな感じで調子こいて、いつもよりも遠くまで歩いてきた。
調子がいいと花粉症の症状はでない。
花粉は非常に多いっと予報で言っていたが、予報が外れたかな。

さてお家に帰ろうと思い振り返り歩き出す。
う、う”、う”。
あ、足が重い、前に進まない。

それも当然のことだ。
行きは追い風、帰りは向かい風。
世間の風たりは、僕に強すぎる。
どうすればいいんだ。

風に体を預けると体は倒れない。
目の前に壁があるようだ。
まさかの透明壁登場。

追い風に任せ、地球を一周するのも手だが、できることならお昼までにはお家に帰りつきたい。
まっすぐ進むのは辛いので、風に抱かれて斜めに進む。
斜めならなんとか家に近づくことができる。
時折車がツー私の横を通り過ぎていく。
歩道をジグザクに歩いている私の姿を見て、どう思ったのだろう。

しばらくすると、目が痒くなり、鼻水が出て、くしゃみが出てくる。
強風に紛れて花粉がアタックしてきた。
おそらく私の体全身に憎き花粉が、バシバシと当たり続けているんだろう。

しばらくすると、鼻の穴が痒くなってきた。
鼻の穴に指を突っ込んでカキカキしたい。
けども、ここでマスクを外すということはしたくはない。
いつもの３倍の花粉を一度に吸い込むことになりそうだから。
吸い込んだ後のことを考えると怖くてマスクは外せない。
マスクの上から鼻をカキカキしながら、痒みに耐えながら歩き続けた。

それにしても家まで遠い。
遠すぎる。
当然のこと。
いつもより遠くまで歩き、ジグザグに歩いているのだから。
唯一の救いは、ソメイヨシノの蕾が薄っすらとピンク色になった今にも花が開きそうな蕾を見つけたことだった。

強風と花粉と僕のバカさ加減と戦いながら家に帰り着いた。

家に入ると玄関で奥さんと目があった。
「ただいま」と僕
「風強かったね、お疲れさん」と労いの言葉があると期待した。
しかし
「自転車のカバー外して」と言われた。
「どゆこと？」と僕が言うと、「そういうこと」とバッサリと切られてしまった。

そういう家に帰り着いたことに僕はホッとした。

You Tube

You Tubeに朗読風版を公開しました。